文献詳細
臨床報告
文献概要
はじめに
肝外傷の頻度は年々増加しつつあるが,ひとくちに肝外傷といつてもその病像はさまざまで,損傷形態からは開放性損傷と非開放性損傷とに分けられ,また臨床経過からは急性型,亜急性型,慢性型とに分けられる.われわれは最近,受傷後7日目に施行した選択的血管造影にて,肝内仮性動脈瘤形成と被膜下血腫の合併所見を呈し,受傷後12日目に遷延性破裂を来したため,肝切除を施行して救命し得た亜急性非開放性肝外傷の1例を経験したので報告する.
肝外傷の頻度は年々増加しつつあるが,ひとくちに肝外傷といつてもその病像はさまざまで,損傷形態からは開放性損傷と非開放性損傷とに分けられ,また臨床経過からは急性型,亜急性型,慢性型とに分けられる.われわれは最近,受傷後7日目に施行した選択的血管造影にて,肝内仮性動脈瘤形成と被膜下血腫の合併所見を呈し,受傷後12日目に遷延性破裂を来したため,肝切除を施行して救命し得た亜急性非開放性肝外傷の1例を経験したので報告する.
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