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カラーグラフ 消化管内視鏡シリーズ・10
早期食道癌のパターン
著者: 遠藤光夫1 羽生富士夫1 木下裕宏1 井手博子1
所属機関: 1東京女子医大消化器病センター外科
ページ範囲:P.562 - P.563
文献購入ページに移動内視鏡所見で,術前深達度が粘膜下層までの表在型との予想はある程度可能であるが,早期癌か表在癌かの診断は非常にむずかしい.摘出標本での癌腫の大きさからみて,早期癌では3cm以下の小癌が22例中14例(64%)と多く,因に表在癌では8例中2例(25%),進行癌では284例中30例(11%)である.反面,6cm以上にも及ぶ表層拡大早期癌も14%にみられた.
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