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特集 大量輸血
輸血手技上の注意
著者: 金子正光1
所属機関: 1札幌医科大学胸部外科,解剖学教室
ページ範囲:P.575 - P.582
文献購入ページに移動はじめに
大量輸血の定義は必ずしも明確ではなく,循環血液量の3/4以上の輸血量とか,2倍以上とか,成人では3,000ml以上の輸血の場合とするもの,あるいは4,000ml以上とするもの,また時間的には24時間以内とするものなど様々である.しかし,乳幼児,小児などの症例も考慮すれば循環血液量を指標とするのが合目的であろう.大量輸血を必要とする病態は,外傷などによる出血ショックや,あらかじめ予定された手術ではあるが手術の性質上当然予期し得るもの,術中アクシデントによるものやoozingなど不可抗力と考えられる場合などである.
大量輸血の定義は必ずしも明確ではなく,循環血液量の3/4以上の輸血量とか,2倍以上とか,成人では3,000ml以上の輸血の場合とするもの,あるいは4,000ml以上とするもの,また時間的には24時間以内とするものなど様々である.しかし,乳幼児,小児などの症例も考慮すれば循環血液量を指標とするのが合目的であろう.大量輸血を必要とする病態は,外傷などによる出血ショックや,あらかじめ予定された手術ではあるが手術の性質上当然予期し得るもの,術中アクシデントによるものやoozingなど不可抗力と考えられる場合などである.
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