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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻5号

1976年05月発行

文献概要

特集 大量輸血 輸血に伴う生体反応

出血性素因;その病理と対策

著者: 神前五郎1 今岡真義1

所属機関: 1大阪大学医学部第2外科

ページ範囲:P.595 - P.599

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はじめに
 輸血は1665年にRichard Lowerが動物の血液を他の動物に輸注したことに始まる.その後1667年にJean Baptiste DenisとEmmerezがヒツジの血液を人間に輸注するのに成功した.1818年はじめて人間から人間への輸血が行なわれ,1900年には輸血学上画期的な発見がなされた.即ちABO型発見の基ともなるヒト血清がヒト赤血球を凝集させることが見い出されたのである.その後輸血は安全なものとなり数多く行なわれるようになつた.
 現在輸血は安全且つ有効な治療手段であるが,新鮮血液でなく保存血液を大量に輸血すれば種々の副作用が認められ,出血傾向の発現も稀ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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