文献詳細
臨床報告
文献概要
はじめに
直腸と仙骨の間に発生する腫瘍は,1885年Middel-dorpfの報告を最初とし1),retrorectal tumorまたはpresacral tumorと総称され,その部位的特性からみて様々の組織型の腫瘍が発生する.
しかしながら同部位での原発性腫瘍の発生頻度は極めて少なく,Whittakerは4万人の入院患者中1人の割に見られるにすぎないと報告している2).本邦においてもその報告は少なく,特にpresacral tumorとしてのParagangliomaの報告はまだ見られない.
直腸と仙骨の間に発生する腫瘍は,1885年Middel-dorpfの報告を最初とし1),retrorectal tumorまたはpresacral tumorと総称され,その部位的特性からみて様々の組織型の腫瘍が発生する.
しかしながら同部位での原発性腫瘍の発生頻度は極めて少なく,Whittakerは4万人の入院患者中1人の割に見られるにすぎないと報告している2).本邦においてもその報告は少なく,特にpresacral tumorとしてのParagangliomaの報告はまだ見られない.
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