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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻6号

1976年06月発行

カラーグラフ 消化管内視鏡シリーズ・11

食道潰瘍

著者: 遠藤光夫1 吉田操1 林恒男1

所属機関: 1東京女子医大消化器病センター外科

ページ範囲:P.710 - P.711

文献概要

 食道潰瘍は稀な疾患とされたが,食道鏡検査例からみて,10年前は0.8%であつたが,昨年の統計では2.3%と増加している.原因として,多く,胃液の逆流によると思われる消化性のもので,食道裂孔ヘルニア,短食道を合併するが,なかには,特殊性炎,器械的原因など消化性以外の原因とされるものもある.
 食道潰瘍は,X線上,下部食道の狭窄,壁の硬化,不整など,癌類似の所見を示すが,ニッシェを証明することはむずかしく,間接所見で診断しなければならず,狭窄部肛門側に胃粘膜を証明,食道裂孔ヘルニアをみつけることが,診断上の手掛りになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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