文献詳細
カラーグラフ 消化管内視鏡シリーズ・11
文献概要
食道潰瘍は稀な疾患とされたが,食道鏡検査例からみて,10年前は0.8%であつたが,昨年の統計では2.3%と増加している.原因として,多く,胃液の逆流によると思われる消化性のもので,食道裂孔ヘルニア,短食道を合併するが,なかには,特殊性炎,器械的原因など消化性以外の原因とされるものもある.
食道潰瘍は,X線上,下部食道の狭窄,壁の硬化,不整など,癌類似の所見を示すが,ニッシェを証明することはむずかしく,間接所見で診断しなければならず,狭窄部肛門側に胃粘膜を証明,食道裂孔ヘルニアをみつけることが,診断上の手掛りになる.
食道潰瘍は,X線上,下部食道の狭窄,壁の硬化,不整など,癌類似の所見を示すが,ニッシェを証明することはむずかしく,間接所見で診断しなければならず,狭窄部肛門側に胃粘膜を証明,食道裂孔ヘルニアをみつけることが,診断上の手掛りになる.
掲載誌情報