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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻6号

1976年06月発行

特集 早期大腸癌の外科

早期大腸癌の診断―内視鏡診断と生検

著者: 武藤徹一郎1 上谷潤二郎1 石川浩一1 池永達雄2 山城守也3

所属機関: 1東京大学医学部第1外科 2虎の門病院消化器外科 3養育院付属病院外科

ページ範囲:P.725 - P.732

文献概要

はじめに
 近年,わが国の食生活の西欧化にともなつて,大腸癌の頻度は増加の傾向にある3).それとともに,早期大腸癌は関心が寄せられ,その診断に多くの努力がはらわれているのは当然の成り行きであろう.早期大腸癌の術後成績は早期胃癌に比べてはるかに良好であり,その診断成績の向上は治療成績の向上をもたらすに違いない.しかしながら,同じ消化管臓器であつても,胃と大腸とでは早期癌の性状,形態は必ずしも類似しておらず(むしろ非常に異つている!),診断に至るアプローチ,手順はかなり異つてくることが少なくない.本稿ではわれわれの経験を通して,早期大腸癌の生検を含めた内視鏡診断の実際と限界について述べたいと思う.なお,早期大腸癌の定義は,早期胃癌に準じて,癌が粘膜内および粘膜下層にとどまるものとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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