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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻6号

1976年06月発行

臨床報告

甲状腺癌を随伴し直腸癌を合併したGardner症候群

著者: 高橋真二1 奥野豊1 中村朗1 神俊一1 小野雄司1 篠村達雅1 桑田雪雄1 瀬田孝一1

所属機関: 1岩手医科大学第1外科

ページ範囲:P.795 - P.800

文献概要

 大腸ポリポージスは種々の随伴病変を惹起し,これら随伴病変は一定の遺伝学的背景のもとに発生するといわれ,とくに大腸ポリポージスに骨腫,軟部腫瘍,類上皮嚢腫の随伴した疾患はGardner症候群として知られている1-2).さらにGardner症候群に甲状腺癌3),副腎皮質腺腫4-5)など内分泌臓器の腫瘍を随伴した報告がみられ,大腸ポリポージスにみられる随伴病変の探索はGardner症候群の臨床遺伝学的研究と相俟つて興味ある問題を提起している.
 われわれは甲状腺癌を随伴し,さらに直腸癌を合併したGardner症候群の症例を経験したのでその概要を述べ,とくにGardner症候群と甲状腺癌との臨床病態について文献的検討を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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