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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻6号

1976年06月発行

文献概要

臨床報告

急性壊死性膵炎における高カロリー輸液法

著者: 小越章平1 碓井貞仁1 坂本昭雄1 武藤護彦1 竹内英世1 劉崇正1 田畑陽一郎1 竹島徹1 川村功1 原輝彦1 平島毅1 佐藤博1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科

ページ範囲:P.809 - P.812

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はじめに
 最近わが国でも膵疾患に大きな関心が寄せられ,内視鏡的あるいは生化学的な診断法は著しく進歩し,腹部臓器のうち最も遅れていた部門に光明をあて,その成果が続々と発表されている.急性膵炎の確立診断は必ずしも容易ではなく,治療面でも以前からいわれていた程には外科的な侵襲を加えることは少なく,抗トリプシン剤などによる待期的療法が優位と思われる.しかし急性壊死性膵炎は発症の激烈さはもとより,時にいわゆる膵膿瘍等に発展し,早期のドレナージ手術が有効であるばかりか時期を失するために死に落し入れる可能性もいまだ低いとはいえない.
 ショックの場合はもちろんのこと,嘔気嘔吐,疼痛高熱等のために食事摂取制限は強く,この疾患に特有な電解質の異常もみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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