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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻7号

1976年07月発行

文献概要

特集 重度外傷

多重外傷の取扱い—骨盤を中心として

著者: 斎藤武志1 柴拓2 上野竜夫2 宗像富士夫3

所属機関: 1大原綜合病院泌尿器科 2大原綜合病院外科 3大原綜合病院整形外科

ページ範囲:P.859 - P.867

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はじめに
 自動車事故による骨盤骨折を中心とした泌尿器科的多重外傷としては,上腹部臓器即ち,腎,肝等の損傷と下部尿路損傷の合併,また骨盤内臓器における腸管(ことに直腸)損傷と下部尿路損傷の合併等が挙げられており,更に下部尿路損傷の場合でも膀胱破裂と膜様部尿道損傷の合併もみられている.このほか,骨折関係でも骨盤骨折のほか,大腿骨または下腿骨骨折等の合併もみられている.われわれは過去11年間に17例の骨盤骨折に合併した下部尿路損傷を経験し,前述の多重外傷例も数例含まれているのでそれらについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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