文献詳細
臨床研究
超音波検査による原発性肝癌の早期診断
著者: 由里樹生1 秋本伸1 済陽高穂1 糟谷忍1 吉田経雄1 高崎健1 武藤晴臣1 浜野恭一1 小林誠一郎1 奈良成子2 田宮誠2 久満董樹2 林直諒2 小幡裕2
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科 2東京女子医科大学消化器病センター内科
ページ範囲:P.913 - P.917
文献概要
肝癌の診断には,生化学検査(α-fetoprotein値:以下AFPと略す),肝シンチグラフィー,血管造影等種種の方法があるが,原発性の小肝癌を発見することは未だ困難であると言つてよい.
われわれは,超音波検査法により原発性肝癌の早期診断に関して検討しているが,現在までに4例の早期と思われる小肝癌を描出し得て,血管造影,手術などにより確認したので,その症例を呈示し,若干の考察を加えて報告する.
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