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臨床報告
インスリノーマの2例
著者: 玉置久雄1 野口孝1 井ノ口健也1 川原田嘉文1
所属機関: 1三重大学医学部第1外科
ページ範囲:P.939 - P.943
文献購入ページに移動Insulinomaはインスリン分泌作用を持つ腫瘍であり,低血糖による臨床症状は特徴的で,1942年Whipple1)が8例の自験例をもとに発表した,いわゆるWhippleの三徴と呼ばれ発見の糸口となつている.本症は腫瘍の摘除により著明な症状の改善をみることでも臨床上重要である.
最近の発見は1927年Wilder2)らにより発表され,さらに2年後にはHowland3)により外科的治験例が報告されている.本邦においても1930年角尾4)らにより第1例が報告されて以来,多くを数えている.
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