文献詳細
臨床報告
文献概要
はじめに
一般の腹部大動脈瘤手術は画一的に行なわれ成績もよいが,一旦破裂をおこせば事情は全く異なる.すなわちCooleyら2)の21%,Mannickら8)の32%,DeBakeyら5)の34%の手術死亡率は卓越したもので50〜80%にのぼる報告もある1,3,6,7,9).1973年の本邦集計では44%の手術死亡率が示されている11).破裂の様式,手術までの時間,手術手技等成績を左右する重要な因子が介在する.
不幸にして失つたが,特異な形態,破裂様式,および経過を示した1例を最近経験したので報告し,若干の考察を加える.
一般の腹部大動脈瘤手術は画一的に行なわれ成績もよいが,一旦破裂をおこせば事情は全く異なる.すなわちCooleyら2)の21%,Mannickら8)の32%,DeBakeyら5)の34%の手術死亡率は卓越したもので50〜80%にのぼる報告もある1,3,6,7,9).1973年の本邦集計では44%の手術死亡率が示されている11).破裂の様式,手術までの時間,手術手技等成績を左右する重要な因子が介在する.
不幸にして失つたが,特異な形態,破裂様式,および経過を示した1例を最近経験したので報告し,若干の考察を加える.
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