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特集 特殊な消化性潰瘍
ストレス潰瘍の概念と治療方針—外科の立場から
著者: 武藤輝一1
所属機関: 1新潟大学医学部第1外科
ページ範囲:P.995 - P.1000
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ストレス潰瘍stress ulcerの名称はSelye(1936)33)によりつけられたものである.その成因から①頭部外傷や脳手術によるもの(Cushing's ulcer),②熱傷によるもの(Curling's ulcer),③外傷や手術侵襲によるものに分けることができる.この中でも以前から頭部外傷や脳手術によるものが比較的多い40).アスピリン,ステロイドなどの薬剤によるビランや潰瘍はdrug-induced ul-cerとして別に考えられている.潰瘍の発生部位からみても性状からみてもいわゆる慢性消化性潰瘍とは趣を異にしている.そして成因についても不明のところが少なくない.ここでは外科的立場からストレス潰瘍について述べてみたい.
ストレス潰瘍stress ulcerの名称はSelye(1936)33)によりつけられたものである.その成因から①頭部外傷や脳手術によるもの(Cushing's ulcer),②熱傷によるもの(Curling's ulcer),③外傷や手術侵襲によるものに分けることができる.この中でも以前から頭部外傷や脳手術によるものが比較的多い40).アスピリン,ステロイドなどの薬剤によるビランや潰瘍はdrug-induced ul-cerとして別に考えられている.潰瘍の発生部位からみても性状からみてもいわゆる慢性消化性潰瘍とは趣を異にしている.そして成因についても不明のところが少なくない.ここでは外科的立場からストレス潰瘍について述べてみたい.
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