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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻8号

1976年08月発行

文献概要

臨床研究

術後肺合併症予防対策としての硬膜外除痛法の意義

著者: 横田広夫1 山崎忠光1 野口健太郎1 奥山輝之1 藤井佑二1 城所仂1

所属機関: 1順天堂大消化器外科

ページ範囲:P.1065 - P.1069

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はじめに
 近年,外科手術手技および麻酔,術後管理などの進歩により,一昔前までは考えられなかつたような大手術や高齢者においても比較的安全に手術が施行されるようになつた.しかしそれに伴い術後肺合併症の発生も増加がみられ,しかも複雑化の様相を呈してきている.術後の肺合併症は急性肺虚脱(無気肺),術後肺炎,急性肺水腫および肺塞栓症などにわけられ,これに対しいろいろな対策が講じられている.とくにpoor risk症例の術後肺合併症は1度罹患すれば重態に陥る場合も少なくなく,本症の予防対策は外科医にとつて重要な課題の1つである.そこで私どもは硬膜外除痛法の呼吸機能また酸塩基平衡におよぼす影響について検討し,肺合併症予防に対して良好な成績を得たので,併せて文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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