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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻8号

1976年08月発行

臨床報告

食道癌根治手術後にみられた一過性尿崩症の1例

著者: 栗谷義樹1 森昌造1 渡辺登志男1 木村孝哉1 酒井信光1 葛西森夫1 木村時久2 松井邦昭2

所属機関: 1東北大学医学部第2外科 2東北大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1097 - P.1100

文献概要

はじめに
 尿崩症はその病因により,特発性,遺伝性,および続発性尿崩症に分類されるが,本邦報告例によれば続発性尿崩症はその約55%を占め,うち脳腫瘍によるものは約50%である7).とくに手術に続発したものは,術後補液や腎不全等の因子の関与により診断上の困難もあり,現在までに開頭手術を除き,心臓手術後にみられた尿崩症等数例の報告をみるにすぎず稀な疾患である1,9).著者らは中部食道癌根治手術後に続発した一過性尿崩症と思われる興味ある症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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