文献詳細
特集 人工肛門のAfter Care
人工肛門after careの実際—装具の選択とその問題点
著者: 笹村雅人1 津島恵輔2
所属機関: 1国立弘前病院外科 2弘前大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.31 - P.36
文献概要
潰瘍性大腸炎,家族性ポリポージス等におけるpancolectomy,直腸癌のsphincter reserveを目的とするanterior resectionも数多く行なわれ,それぞれ良結果1,2)を得ている.しかしながら止むを得ず人工肛門の造設を必要とする直腸切断術3,4)を伴う症例も後をたたない現況である.こういつたpermanent colostomyに対し,各種の人工肛門装着器具が考慮され使用されて来た.
こうした中にあつて,1976年7月第9回日本消化器外科学会総会にて人工肛門とそのafter careをシンポジウムとして取り上げられたことは時宜に適したものといえよう.また慈恵医大綿貫教授により人工肛門装着器具についての委員会も数回開かれ,成果をあげつつある.
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