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文献詳細

雑誌文献

臨床外科32巻10号

1977年10月発行

特集 肺癌—新しい診療のポイント

私の肺癌手術—手技とそのコツ

著者: 木下巌1

所属機関: 1癌研究会附属病院外科

ページ範囲:P.1227 - P.1233

文献概要

はじめに
 現在肺癌患者は,年毎に増大の傾向にあり,今後10年もすると,肺癌による死亡数が胃癌による死亡数を上廻るという.一方肺癌に対する治療法として,現在,外科療法,放射線療法,化学療法,免疫療法を何らかの形で合併して行なつているが,局所療法としての外科療法の意義は大きく,また最近のように早期発見,早期治療が行なわれれば行なわれる程,ますます外科治療の果す役割は大きいと思われる.
 一方進行性肺癌に対しても,主癌巣は外科的切除により,遺残癌巣に対しては,他の治療法により,より延命を期待するReduction Surgeryも積極的に行なわれるようになり,あらゆるstageの肺癌に外科療法の関与が大きくなつてきていると思われる.今回,私が日常行なつている肺癌の根治手術手技について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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