icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科32巻10号

1977年10月発行

特集 肺癌—新しい診療のポイント

肺癌手術と併用療法の実際—放射線療法

著者: 砂倉瑞良1

所属機関: 1埼玉県がんセンター放射線部

ページ範囲:P.1267 - P.1271

文献概要

はじめに
 肺癌の治療成績は現在では外科治療が最も好成績を示すことが確実であるが,それにしても満足できるほどの結果ではない.なによりも治癒切除のできる症例が少ないからである.ましてこれが放射線治療や化学療法となれば,その成績はもつと低い.
 これらの一つ一つの治療方法では限界があるところから,これらを組み合わせた合併治療が行なわれてきた.肺癌の早期診断が発達すれば,もつと単純な方法で癌を治癒させることが可能となろうし,いずれは合併療法は不要という時代がくるかもしれないが,現在ではまだ早期癌よりもはるかに進行癌が多く.合併療法をすてるわけにはゆかない状況である.今まで多くの人によつて行なわれてきた外科治療と放射線治療の併用治療を,術前照射,術後照射,術中照射の3つに分けて,それらの特徴と問題点を考え,いま手術と放射線の合併治療のおかれている状況をながめてみることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら