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文献詳細

雑誌文献

臨床外科32巻12号

1977年12月発行

特集 目でみる話題の消化器手術

Selective Proxymal Vagotomy without Drainage Procedure

著者: 大野博通1 中村哲彦1 北原哲夫1

所属機関: 1東京逓信病院外科

ページ範囲:P.1499 - P.1504

文献概要

この手術の意義と適応
 Selective proxymal vagotomy(SPV)は,胃壁細胞領域の脱神経により減酸効果を得る一方,迷走神経の肝枝,腹腔枝のみならず,胃前庭部の神経支配をも温存することにより,種々の迷切後障害を防止するとともに,胃運動機能の障害を最少にしようとする術式である.
 この術式には,幽門形成術などの誘導術を付加する場合(SPVcD)と,付加しない場合(SPVsD)があり,後者を理想とするが,手術適応となる十二指腸潰瘍には狭窄例も多く,すべての症例にSPVsDを適用することはできない.したがつてSPVsDは,あくまでも厳密な適応基準のもとに,症例を選択して施行すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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