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文献詳細

雑誌文献

臨床外科32巻2号

1977年02月発行

文献概要

特集 腹部手術後の輸液—私はこうしている

術後代謝からみた輸液

著者: 谷村弘1 日笠頼則1

所属機関: 1京都大学医学部外科学第2講座

ページ範囲:P.157 - P.165

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I.腹部手術後の体内代謝
 腹部手術の術後には絶食と手術侵襲という2つの影響が重なりあつた代謝異常状態が現出されることになる.
 単なる絶食によつても体蛋白の崩壊,脂肪の酸化促進,水分・電解質の排泄減少といつたことが惹起せしめられ,そのような際には少量の糖質補給ですでにそこに著明な蛋白の節約作用が喚起され,体蛋白の減少は防止され,新しい組織の合成に向つて直ちに作用することになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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