文献詳細
文献概要
臨床報告
経肛門的に切除しえた直腸villous adenomaの1例
著者: 山本恒義1 村上哲之1 菊地惇1 小笠原雅通1 華表克次1 小澤正則1 佐々木睦男1 伊藤素之1 今充1
所属機関: 1弘前大学医学部第2外科
ページ範囲:P.257 - P.261
文献購入ページに移動大腸のvillous adenomaはその高率な悪性変化と粘液の異常大量分泌による体液喪失(特に低カリウム血症)を特徴とし,欧米において多数例の詳細なる検討がなされている.一方わが国では本症は稀な疾患とされ,その報告例もすくない.
われわれは下痢を主訴とした直腸のvillous adenomaを経験したので若干の文献的考察をおこない,特に治療方針に検討を加え報告する.
掲載誌情報