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文献詳細

雑誌文献

臨床外科32巻3号

1977年03月発行

文献概要

臨床研究

完全静注栄養法とその合併症

著者: 藤田忠義12 松本義信12 太田威彦12

所属機関: 1愛知医科大学外科 2安倉病院一般外科

ページ範囲:P.373 - P.377

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はじめに
 完全静注栄養法(complete intravenous feeding)の適応が拡大されるにつれて,その合併症も無視できない問題である.数年前より経中心静脈高カロリー輸液法(hyper-almentätion)における手技,管理面に基因する合併症の報告が散見され,すでに成書にも紹介されているが,完全静注栄養法の治療をうけた患者が疾病の治癒後に完全静注栄養法の影響と考えられる疾病,すなわち,合併症に罹患したという報告はあまり見当たらない.著者らは過去数年間,主に末梢静脈より完全静注栄養法を行なつているが,過去5年間に219例の完全静注栄養法を施行し,そのうち41症例に経中心静脈高カロリー輸液法を1971〜1976年にかけて本邦およびスウェーデンの施設において行ない,経中心静脈高カロリー輸液法施行後に代謝異常をきたしたと思われる症例を観察した,著者らは完全静注栄養法の合併症という問題に注目し,症例を改めて出来るだけ詳細に検索した結果,機能上の合併症というものを数例経験したので紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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