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臨床研究
高カロリー輸液による細菌感染の管理
著者: 真島吉也1 樋口道雄1 宮司勝1 永野耕士1 伊藤健次郎1 小越章平2 桜庭康悦2 坪井秀一2 碓井貞仁2 竹内英世2 武藤護彦2 川村宏2 原輝彦2 平島毅2 佐藤博2 小林章男3
所属機関: 1千葉大学医学部第1外科 2千葉大学医学部第2外科 3千葉大学医学部検査部
ページ範囲:P.393 - P.398
文献購入ページに移動経中心静脈高カロリー輸液が日常,外科治療の一環としての確固たる地位をしめつっある現状であるが,本法がさらに安全に施行されるためには長期間カテーテル留置にまつわる細菌感染の問題が解決されなければならない.高カロリー輸液時の細菌感染症発生率は,施設により大きな差が見られるが1-4,14),この差はおそらく管理体制の違い,すなわち,輸液の調整,カテーテル管理,ミリポア・メンブラン・フィルターの使用の有無,およびスタッフの経験の差などによるところが大であろう.千葉大学附属病院では1971年来,Dudrick らの方法に準拠した高カロリー輸液16)が行なわれて来たが,主としてこの任にあたつた第1および第2外科では,それぞれ独自の管理体制のもとに本法を施行し,1975年5月初めにそれぞれ250例および173例に達した.この間の細菌感染症発生例は少ないが,今回それぞれの教室で行なわれた高カロリー輸液時の細菌感染に関する研究成績をまとめる機会を得たので報告する.
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