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臨床研究
転移性脳腫瘍の臨床病理学的研究—剖検所見よりみた治療法の検討
著者: 榊三郎1 尾藤昭二1 本崎孝彦1 郷間徹1 大西俊輝1
所属機関: 1大阪厚生年金病院脳神経外科
ページ範囲:P.503 - P.507
文献購入ページに移動一般に,脳神経外科clinicにおける全脳腫瘍の中に占める転移性脳腫瘍の比率は4〜5%とされている5,10).しかしながら,剖検例の統計にみられるように転移性脳腫瘍の実際の発生頻度ははるかに多く12),このことは,従来の脳神経外科の臨床でとりあつかわれていた転移性脳腫瘍は限られた症例であつたと言える.
近年,悪性腫瘍に対する診断技術の向上はもちろん,治療の分野においても,手術療法を中心に,放射線療法,化学療法が向上し,進行癌に対する治療も積極的に行なわれている.いきおい,脳神経外科を訪れる転移性脳腫瘍の数は急速に増加し,本症に対する適切な治療指針の確立が要求されている.
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