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文献詳細

雑誌文献

臨床外科32巻4号

1977年04月発行

臨床報告

Sipple症候群の1例

著者: 田中忠良1 宮原義門1 森重一郎1 佐藤智城2 大石省三3 近藤導弘3

所属機関: 1愛媛労災病院外科 2愛媛労災病院内科 3愛媛労災病院眼科

ページ範囲:P.521 - P.527

文献概要

はじめに
 近年,ホルモン定量法の進歩によつて内分泌疾患が注目を浴びているが,2種以上の内分泌腺腫瘍を合併する多発性内分泌腺腫瘍Multiple endocrine neoplasia(MEN)もその1つである.甲状腺髄様癌と副腎褐色細胞腫の合併はSipple症候群1)あるいはMEN,type22)と呼ばれ,とくに甲状腺髄様癌はその臨床病理学的な特長と相まつて,血清カルチトニンのradioimmu—noassayによる早期診断が可能となつたために関心を集めている疾患である3)−5).本邦での報告例はきわめて少なく,われわれは本邦第16例目の家族性発生と思われるSipple症候群の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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