文献詳細
手術手技
非開放性一層断端吻合によるわれわれの大腸吻合法
著者: 松林冨士男1 土屋喜哉1 佐藤薫隆2
所属機関: 1日本医科大学第2外科 2佼成病院外科
ページ範囲:P.635 - P.639
文献概要
われわれはほとんどの消化管に著者等の創案した,非開放性の一層端断吻合を行ない,良好な成績を納めている.本法を大腸の吻合に行なう場合,特に細菌の多い下部消化管内容に汚染されぬばかりか,血管の豊富な粘膜下組織面を確実に合わせる吻合が可能であるので,従来の二層吻合よりも縫合不全も少なく,吻合の技術的な面では,狭小な骨盤腔内での吻合にも便利である.
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