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文献詳細

雑誌文献

臨床外科32巻5号

1977年05月発行

臨床報告

肺癌の腸管転移—下血を来たした多発性小腸転移の1手術治験例

著者: 中川公彦1 福沢正洋1 辻本雅一1 亀頭正樹1 岡田正1 佐谷稔1 正岡昭1 曲直部寿夫1

所属機関: 1大阪大学医学部第1外科

ページ範囲:P.653 - P.656

文献概要

はじめに
 近年本邦においても全悪性腫瘍中に占める肺癌の数は増加して来ており1),その診断,治療,転移再発,予後に関して多くの報告が見られる.最近われわれは小腸に多発性転移を来たした肺癌患者を手術治療する機会をえた.従来より肺癌が胃腸管等の腹腔内臓器へ遠隔転移することは知られていたが,その頻度からして決して好発部位とは言えず,しかもほとんどの報告例が剖検によるものであり,今回の症例のごとく手術的に治療しえたという例はほとんど見られない.本稿では若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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