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文献詳細

雑誌文献

臨床外科32巻6号

1977年06月発行

文献概要

特集 今日の胆道造影

術中胆管造影の実施から読影まで—私はこうしている

著者: 西方不二彦1 中山文夫1

所属機関: 1九州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.713 - P.717

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はじめに
 術中胆管造影法は1931年Mirrizi1)が直接胆管造影法を術中に行ないその有用性を提唱して以来,極めて優れた手技として広く実施されている.しかし近年内視鏡的逆行性胆管造影法や経皮経肝胆管造影法の普及をみたが術中胆管造影法は最も確実,容易,安全な直接造影法であり,教室では1948年以来一貫して肝・胆道・膵疾患の手術にrou—tineに施行している.本法施行の目的は胆管内結石の存在を正確に診断し遺残結石を予防し,胆管系の奇型または周囲臓器との位置的関係を的確に把握し,術中の胆管損傷を予防し,さらに総胆管末端部の機能的・器質的病変を検索し,適切な術式を選択することにより胆道系手術をより安全に行ない,術後成績を向上させることである.今回は胆石症の手術の際教室で行なつている術中胆管造影の手技を具体的に紹介し,読影上の注意点について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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