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臨床研究
吻合部潰瘍の経験—病態生理からみた手術方針
著者: 京明雄1 岡本英三1 菅原一郎1 桑田圭司1 豊坂昭弘1 大室儁1 鈴木栄太郎1
所属機関: 1兵庫医科大学第1外科
ページ範囲:P.787 - P.792
文献購入ページに移動消化性潰瘍に対する外科的治療法としてはわが国では従来広範囲胃切除術が最も普遍的に用いられ,その優秀性については今日広く評価されている.しかし,その反面,吻合部潰瘍の発生が0.1〜2.0%において認められ1),しかもその成因ならびに病態生理については不明な点が多い.また,その外科治療は再手術となるので,手術適応や手術々式の選択などに苦慮する場合が多い2).
そこで,われわれは最近経験した7例の胃切除後吻合部潰瘍症例に対して各種胃液検査を施行し,吻合部潰瘍における胃内外分泌動態を検索し,若干の知見を得たので報告する.
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