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手術手技
ブロッケンブロー法を応用したバルーンカテーテルによる下大静脈膜様閉塞部穿刺裂開術の経験
著者: 清水幸宏1 宮本巍1 堀口泰範1 小澤正澄1 大橋博和1 鈴木文也1 末広茂文1 岡本英三1
所属機関: 1兵庫医科大学第1外科
ページ範囲:P.1175 - P.1183
文献購入ページに移動Budd-Chiari氏病は広岡等の分類4)に示される如く,肝静脈を含めて下大静脈の閉塞様式も様々である.本邦では欧米例に比し,肝部下大静脈膜様閉塞部を伴うことが多く7,13),同閉塞除去に対して種々の術式が報告されている2-4,10,12).しかしながら直視下根治手術の死亡率および術後合併症は現在でも比較的高率であることから,より侵襲の少ない方法が望まれる2,4).最近われわれはレントゲン透視下にブロッケンブロー法1)を応用して閉塞膜穿刺を行ない,更にバルーンカテーテルにより膜破砕を行なうことにより良好な結果を得たので報告すると共に,著者等の工夫した方法および本法の問題点につき考察する.
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