文献詳細
外科医の工夫
文献概要
はじめに
最近2,3の大学病院において,内分泌外科が独立するようになり,副腎疾患がそれらで盛んに扱われるようになると思われる.この傾向が年々増加するにつれ,副腎疾患の治療,あるいは診断上重要な,優れた部位診断法の開発が大いに望まれるところである.副腎疾患の部位診断法として,最近は131I-Adosterolによる副賢シンチグラフィー1),超音波断層法2)等の方法が開発されて来ているが,それぞれ長所短所があり,何れか一つの方法で,十分満足畠来る結果が得られるところまでは,未だ至つていない.
副腎静脈撮影,副腎静脈血中ホルモン測定法3)も,それら方法の中の一つとして重要なものであり,著者らは,過去約5年間に,各種の形のカテーテルを使用して,約90例の副腎静脈撮影を経験してきた.しかしながら,副賢静脈撮影により,左右共に良好な造影像を得ることは意外に困難である.従つて著者らはカテーテルの形を改良して,本法が初心者にでも容易に且つ安全に施行されうるようにするために努力を続けている.
最近2,3の大学病院において,内分泌外科が独立するようになり,副腎疾患がそれらで盛んに扱われるようになると思われる.この傾向が年々増加するにつれ,副腎疾患の治療,あるいは診断上重要な,優れた部位診断法の開発が大いに望まれるところである.副腎疾患の部位診断法として,最近は131I-Adosterolによる副賢シンチグラフィー1),超音波断層法2)等の方法が開発されて来ているが,それぞれ長所短所があり,何れか一つの方法で,十分満足畠来る結果が得られるところまでは,未だ至つていない.
副腎静脈撮影,副腎静脈血中ホルモン測定法3)も,それら方法の中の一つとして重要なものであり,著者らは,過去約5年間に,各種の形のカテーテルを使用して,約90例の副腎静脈撮影を経験してきた.しかしながら,副賢静脈撮影により,左右共に良好な造影像を得ることは意外に困難である.従つて著者らはカテーテルの形を改良して,本法が初心者にでも容易に且つ安全に施行されうるようにするために努力を続けている.
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