icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻1号

1978年01月発行

臨床研究

ガストリン産生悪性腫瘍によるZollinger-Ellison症候群の胃全摘後の経過について

著者: 遠藤巌1 杉浦芳章1 長嶺信夫1 東哲之1 野原雄介2 赤松隆3 男全正三4 佐島敬清4 三角二郎4

所属機関: 1琉球大学付属病院第2外科 2琉球大学付属病院中検病理 3琉球大学付属病院成人保健学科 4横浜市立市民病院

ページ範囲:P.139 - P.145

文献概要

はじめに
 Zollinger-Ellison症候群(以下ZES)はgastrin産生腫瘍(以下,ガ腫と略す)やその転移巣から分泌されるgastrinにより惹き起こされる3,21)が,ガ腫は悪性であつても悪性度が低く,胃全摘により転移巣が縮小,消失し5,21),予後は良好とされ,胃全摘後の患者が腫瘍死するとは考えられていなかつた.ところが本症の長期観察例が増えるにつれ,胃全摘術後も腫瘍死する患者があることがわかり,併用療法が必要と考えられてきた13).われわれは本症の1例を経験したが4),胃全摘後の約4年間の経過が特異であつたので自験例を中心にしながら,悪性ガ腫の胃全摘術後の経過,経過観察の指標,治療について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら