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免疫化学療法における新しい実験的モデル
著者: 片岡達治1
所属機関: 1(財)癌研究会,癌化学療法センター
ページ範囲:P.1453 - P.1458
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癌の免疫化学療法に我々が期待するものは化学療法と免疫療法の併用による,相加的あるいは相乗的な治療効果である.そのためには各々単独での治療的有効性とその特徴が明らかにされる必要がある.特に重要なことは一方の治療法が他方の治療法に及ぼす影響,中でもその副作用を十分に把握することである。場合によつては免疫療法と化学療法との併用によつて瘍の増殖が促進されることがあり得るからである(図1).
化学療法に関しては実験的にも臨床的にも治療上の有効性はすでに示されており,各々の化学療法剤についての薬効的特徴もかなり明らかにされている.
癌の免疫化学療法に我々が期待するものは化学療法と免疫療法の併用による,相加的あるいは相乗的な治療効果である.そのためには各々単独での治療的有効性とその特徴が明らかにされる必要がある.特に重要なことは一方の治療法が他方の治療法に及ぼす影響,中でもその副作用を十分に把握することである。場合によつては免疫療法と化学療法との併用によつて瘍の増殖が促進されることがあり得るからである(図1).
化学療法に関しては実験的にも臨床的にも治療上の有効性はすでに示されており,各々の化学療法剤についての薬効的特徴もかなり明らかにされている.
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