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臨床報告
原発性胆嚢管癌と思われた1例
著者: 山口晋1 生田目公夫1 山田洋介1 河野彰文1 出月康夫1 渡辺弘1 柏田和子2 佐々木康人2
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学第1外科 2聖マリアンナ医科大学第3内科
ページ範囲:P.1493 - P.1496
文献購入ページに移動原発性胆嚢管癌は胆嚢癌や胆管癌に比べ極めて稀である.胆嚢管は解剖学的に数cmの部分を占めるにすぎず,また,たとえ胆嚢管に原発したものであつても,胆嚢や胆管に拡がり,その原発部位が不明で胆管癌や胆嚢癌として一括されるためと思われる.本邦では1975年西村ら1)が原発性胆嚢管癌に関するFarrar2)の規準を満足させる第1例目の症例を報告し,その後は山脇ら3)の報告例をみるにすぎない.
われわれは,原発性胆嚢管癌と思われる症例を経験したが,術前および初回手術時に確定診断を下し得なかたので,その診断上の問題点を含め文献的考察を加え報告する.
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