文献詳細
特集 検査と合併症—おこさないためには、おこしてしまったら
文献概要
はじめに
肝,胆道,膵疾患の診断に経皮的胆道造影法(以下PTC)が優れた診断能をもつことは多くのものが認めるところであり,近年,X線テレビの導入,穿刺針の工夫,穿刺法の確立などによつて,その安全性と確実性が著しく向上し,拡張のない胆管の造影にも高率に成功するようになつて,その適応が一段と拡大され,次第に一般的なものとなつてきている1-4).
しかし,適応の拡大にともなつて,予期せぬ合併症が発生することは皆無とはいえず,本法が手術を前提としない検査法となつている現在,本法施行前後の管理はもちろん,施行中においても一層細心の注意と対策が必要であることは論をまたない1-6).
肝,胆道,膵疾患の診断に経皮的胆道造影法(以下PTC)が優れた診断能をもつことは多くのものが認めるところであり,近年,X線テレビの導入,穿刺針の工夫,穿刺法の確立などによつて,その安全性と確実性が著しく向上し,拡張のない胆管の造影にも高率に成功するようになつて,その適応が一段と拡大され,次第に一般的なものとなつてきている1-4).
しかし,適応の拡大にともなつて,予期せぬ合併症が発生することは皆無とはいえず,本法が手術を前提としない検査法となつている現在,本法施行前後の管理はもちろん,施行中においても一層細心の注意と対策が必要であることは論をまたない1-6).
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