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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻11号

1978年11月発行

講座 皮膚縫合の基本・9

新鮮外傷に役立つ知識—(その1)創傷処置

著者: 田嶋定夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部形成外科

ページ範囲:P.1604 - P.1608

文献概要

□損傷の評価
 適切な解剖学的修復を行なうためには損傷の正しい評価が不可欠である.評価が不十分であれば正しい修復は行なえないし,後日後遺するであろう症状の原因と対策に関しても正しい情報が得られない.数針で事足りる損傷はさておき,比較的大きな損傷では評価に手順もある.顔面では顔面神経損傷の有無(側頭枝は眉毛を挙上する,頬骨枝は強く閉瞼させる,頬筋枝・下顎縁枝はそれぞれ「ウー」,「イー」と発音させて上・下口唇筋肉の収縮をみる(図1),併存しうる顔面骨骨折に伴う三叉神経の知覚障害の有無,眼瞼挙筋損傷の有無眼損傷を主体とする合併損傷の有無を大略判定する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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