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特集 非定形的乳切の術式と適応
非定型的乳切の術式—適応をこう考える—リンパ節転移の立場から
著者: 妹尾亘明1
所属機関: 1川崎医科大学内分泌外科
ページ範囲:P.1673 - P.1681
文献購入ページに移動現在わが国では乳癌の外科的療法として一律にHalstedあるいはMeyerの根治術が主流である.診断方法の進歩により早期乳癌が増加する一方,拡大根治術をはじめとする種々の術式の予後が判明しつつある現在,それらの評価と乳癌病期による選択的術式が今後の課題となろう.ここでは著者らが過去に施行した小胸筋保存準根治術症例が術後10年を経過したので,5年および10年術後成績をのべるとともに,それ以後施行されたHalstedあるいはMeyerの根治術(標準根治術あるいは定型根治術,または古典的根治術)や拡大根治術(胸骨旁廓清や一部鎖骨上および胸骨柄後廓清を加えたもの)との比較,また拡大根治術でえられたリンパ節転移分布および病理学的立場から準根治術やさらにそれよりも縮小した手術の適応を推定する.
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