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臨床報告
横行結腸腸間膜と後腹膜に生じたMesenteric Panniculitisの1例
著者: 古田凱亮12 有森正樹12 木村忠12 栗林宣雄3
所属機関: 1国立東京第2病院外科 2現:慶応大学医学部外科 3国立東京第2病院病理
ページ範囲:P.1743 - P.1748
文献購入ページに移動腹腔内脂肪組織に生じる非特異性慢性炎症性疾患はretractile mesenteritis (以下R-M)やmesentericpanniculitis (以下M-P)を初め,種々の名称で報告されている.本邦では1969年高橋らが,腸間膜脂肪織炎の1例を報告以来,約10例にすぎない.一般に腹痛,嘔気,発熱等の症状があるが,術前診断は困難で,大部分が開腹にて初めて診断されている.
最近,われわれは横行結腸腸間膜と後腹膜に生じた本疾患を経験したので,本邦報告例10例をまとめ,文献的考察を加えて報告する.
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