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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻2号

1978年02月発行

文献概要

カラーグラフ 消化器内視鏡シリーズ・31

十二指腸・吻合部潰瘍

著者: 相馬智1

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科

ページ範囲:P.162 - P.163

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 吻合部潰瘍はanastomotic ulcer, jejanal ulcer, mar—ginal ulcer, reccurrent peptic ulcer, stomal ulcerなど色々な名称でよばれている.最近では広範囲切除に加えて,迷切などの種々の術式が行なわれるようになつてきたので,術式の如何をとわず,recurrent ulcerをふくめてstomal ulcerとよぶ人もある.筆者は広範囲切除後に小腸側であれ,胃側であね吻合部付近に新しくできたものを吻合部潰瘍とよんでいる.
 本症の頻度は報告者によりまちまちで,本邦では0%(村上)〜0.65%(横田)といわれ,欧米では,2%以上といわれる.しかしこれは,内視鏡のあまり行なわれなかつた時代の報告であるので,今後は頻度が高くなる可能性はある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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