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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻2号

1978年02月発行

文献概要

Practical Postgraduate Seminar・10

酸・塩基平衡の理解

著者: 斉藤滋1 相馬智1

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科

ページ範囲:P.260 - P.267

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はじめに
 酸・塩基に関して理解し難い原因の一つは「明確な定義」と「分類上の命名法」の混乱にあるとAstrupは指摘している.そこでNew York Academy of ScienceのAd Hoc委員会は,検討をかさね考え方や術語の使い方を整理して1966年に発表した.今日これが広く受け入れられている.
 酸塩基平衡(acid-base balance or equilibrium)という言葉を使用したのはHenderson L.J.(1909)が最初である.彼は血漿中の陽イオン(cation,当時はbaseforming or basylous element)濃度の総和と陰イオン(anion,当時はacid formng or acidulous element)濃度の総和が相等いことを認め,これに対して酸塩基平衡とよんだわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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