文献詳細
カラーグラフ 消化器内視鏡シリーズ・32
阻血性大腸炎
著者: 武藤徹一郎1 上谷潤二郎1 堀江良秋1 山城守也2 日野恭徳2
所属機関: 1東京大学第1外科 2養育院附属病院外科
ページ範囲:P.310 - P.311
文献概要
侵された腸管の障害の程度により3つの型に分けられる.(1)一過性のものは障害の程度も軽く,ほとんど瘢痕も残さずに治癒する.(2)潰瘍狭窄型は腸壁の障害が深層にまで及んだもので,潰瘍を形成した後に瘢痕による狭窄が生じる.(3)壊死穿孔型は腸壁の壊死が深層にまで及び穿孔を起こしたものである.一過性のものには外科的治療を必要としないが.狭窄型のものは狭窄が著しい場合には切除を必要とする,壊死穿孔型のものは速かに診断して救急手術を行なう必要があるが,予後は良くない.
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