文献詳細
特集 CTスキャン
CTスキャン像の読み方—腹部疾患;肝,胆道及び膵
著者: 蜂屋順一1 是永建雄1 斎藤礼子1 板井悠二2
所属機関: 1関東逓信病院第2放射線科 2東京大学医学部放射線科
ページ範囲:P.369 - P.379
文献概要
頭部のCTにくらべると,格段に厳しい条件下で装置の開発につとめ,また診断基準を模索しなければならなかつたため,全身用CT装置の臨床応用はかなり遅れてはじまつた.肝,胆道,膵を含む腹部臓器のCTが本格的な臨床研究の対象となり出したのは1975年頃からである.
まだ幾多の問題を残してはいるが,この領域のCTの診断能について部分的にはかなり明確な見通しも可能になつてきたので,現在までに得られた知見を整理し紹介することにしたい.
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