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講座 皮膚縫合の基本・3
皮膚縫合の基本手技
著者: 波利井清紀1
所属機関: 1東京大学医学部形成外科
ページ範囲:P.418 - P.427
文献購入ページに移動 皮膚縫合は,最も基本的な外科手技の一つにもかかわらず,日常の外科手技においてはとかく軽視されがちな手技であろう.
しかし,最近では外科手術後の創痕の治療を望む患者が増加し,形成外科医を訪れるようになつている.創痕の良否には種々の因子がからんでくるので,単純にこれらの症例の縫合技術を批判するものではないが,最初の手術の際,より慎重に皮膚縫合が行なわれていれば,後日,創痕が問題にならなかつた場合も少なくない,今や皮膚縫合にも細心の注意が払われねばならない時代となつたことを痛感するのである.
しかし,最近では外科手術後の創痕の治療を望む患者が増加し,形成外科医を訪れるようになつている.創痕の良否には種々の因子がからんでくるので,単純にこれらの症例の縫合技術を批判するものではないが,最初の手術の際,より慎重に皮膚縫合が行なわれていれば,後日,創痕が問題にならなかつた場合も少なくない,今や皮膚縫合にも細心の注意が払われねばならない時代となつたことを痛感するのである.
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