icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻4号

1978年04月発行

文献概要

グラフ 外科医のためのX線診断学・4

腹部単純X線像—急性腹症

著者: 平松慶博1

所属機関: 1東京女子医科大学放射線科

ページ範囲:P.465 - P.470

文献購入ページに移動
 急性腹症の腹部単純撮影は,立位と臥位の正面像が基本である(図1,2).よく立位一枚のみを撮影しているのを見る.腹部単純撮影とは立位で撮るものと,誤解されている傾向がある.腹部単純は,臥位が基本であるが,腸管の穿孔を疑つて,フリーエアーの存在を確認したいとか,あるいは閉塞性イレウスを疑つて腸管内ガスの状態を見たいとかいう場合には,立位を撮ることが多いが,この場合も,立位のみではなく,立位と臥位を撮るべきである,これ以外の場合には,もし一枚撮るとすれば臥位のフィルムの方が情報量が多い.
 立位の場合は,必ず横隔膜を含むことが必要である(図1).臥位では骨盤腔を十分含むようにすると(図2)腹部全体を見ることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?