文献詳細
臨床研究
高カロリー輸液施行時における血清トランスアミナーゼの変動とその意義について
著者: 碓井貞仁1 小越章平1 坂本昭雄1 山室美砂子1 坪井秀一1 岩佐正人1 佐藤博1
所属機関: 1千葉大学医学部第2外科
ページ範囲:P.577 - P.582
文献概要
高カロリー輸液法は,消化器外科領域の術前術後管理にきわめて大きな役割を果たしており,とくに縫合不全1),急性壊死性膵炎2)などの治療には効果的である.
一方,高カロリー輸液中にかなりの頻度で肝機能異常が出現する.肝機能異常が出現した場合,糖質,アミノ酸,脂質などの投与量を減量したり,脂肪乳剤の投与中止などの処置を行なうことが多いが,投与量を減らすことなく高カロリー輸液を継続できる例も経験する.
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