icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻6号

1978年06月発行

文献概要

特集 T-tubeと胆道鏡

T-tube挿入の適応—私はこう考える

著者: 葛西洋一1 佐々木英制1 柿田章1 近藤博1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.791 - P.796

文献購入ページに移動
はじめに
 胆道系は炎症,損傷,結石,腫瘍などによつて容易に狭窄ないし閉塞をきたしやすい.また,総胆管切開を必要とする症例の大部分は,胆道内圧調整機能を有する胆嚢がすでに摘出されていて,術後の胆道内圧亢進によつて胆管縫合部の不全を惹起する可能性がある.したがつてT-tubeはこれらの病態の予防および治療の手段として繁用され,その有用性の評価はほとんど定着している.しかしT-tubeの構造や材質にも変遷があり,T-tube挿入による合併症も皆無ではない.こうした背景をもとにT-tube挿入の適応について現在の見解をのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?