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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻6号

1978年06月発行

特集 T-tubeと胆道鏡

T-tube挿入の適応—私はこう考える

著者: 岡島邦雄1 木林速雄1

所属機関: 1岡山大学医学部第1外科

ページ範囲:P.797 - P.804

文献概要

はじめに
 総胆管切開およびT-tube誘導術はKummell(1884),Kehr(1898)が初めて報告して以来(Hess1)),主として総胆管結石症に対する安全,確実な術式のひとつとして広く施行されてきた.しかし,一方ではT-tube誘導が多く用いられるようになるにつれ,それによる合併症も皆無でないことも知られるようになつた.ただし,現在の胆道外科において総胆管切開の有用性にたいしては異論のないこところであるが,不必要な,また安易な考えによる総胆管切開は避けるべきであることは勿論である.総胆管切開の適応は後に詳述するが,適応決定の一助としての術中胆道X線検査は非常に大切な検査法である.
 本論文では,胆石症手術自験例308例を検討対象として,総胆管切開の適応,T-tube誘導術の問題,術中X線検査等について考察を加え,また,著者らが行なつている実際の総胆管切開術についても述べ諸賢のご批判を仰ぎたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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