文献詳細
文献概要
特集 T-tubeと胆道鏡
T-tubeの留置と抜去—私はこうしている
著者: 石山和夫1 岡本哲彦1 固武健二郎1
所属機関: 1国立東京第2病院外科
ページ範囲:P.813 - P.817
文献購入ページに移動Kehr (1909)1)によつてその有用性が提唱されたT-tubeによる胆汁誘導の手段は,胆道外科領域において,胆管内減圧,胆管内容のドレナージ,胆管Splintなどに応用されるのみならず,胆道直接造影や胆道鏡などの胆道検索の経路設置の面からもその臨床的価値は無視できないものがある.しかしT-tube設置の適用,誘導方法および型式や材質などに関しての問題も少なくない.これらの点について,総胆管に対するT-tube誘導術の設置と抜去を中心にわれわれの行なつている方法と見解を述べてみた.
対象とした症例はわれわわれの施設において過去7年間にT-tube誘導術を行なつた120例である(表1).
掲載誌情報