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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻6号

1978年06月発行

特集 T-tubeと胆道鏡

T-tubeの留置と抜去—私はこうしている

著者: 相馬智1 松田博青1

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科

ページ範囲:P.831 - P.836

文献概要

はじめに
 胆石症に対する手術成績は最近著しく向上したが,今日なお10〜20%1)の術後の不満足例が見られ,胆摘後症候群2,3)などと総称されている.このような胆石症手術の術後愁訴や再手術例4-6)をなくして手術成績を向上させるためには,術前・術中の全胆道系の病変の的確な把握と機能を知ること,それに伴う適切な術式の選択が重要である.本項のT-tube挿入の問題も,それによつて起こる合併症が皆無でない7)ことから,挿入の適応,手技,抜去時期など種々の問題9-11)が残されていることも事実である.本項では胆石症手術に際し,胆道切開後T-tubeを設置した自験例の経験を中心に,教室でおこなつている総胆管切開術,T—tube挿入術式,T-tube挿入後の術中・術後の造影法,T-tube誘導術に関する種々の問題について筆者らの考え方をのべることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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